【解説】人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 情報伝達

2月 10, 2019

こんにちは!





ちわもちと申します!





情報伝達に関する問題です。
早速、問題を解いていきます。





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問題


情報伝達に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)副交感神経終末の伝達物質は、ノルアドレナリンである
(2)インスリン受容体は、細胞膜を7回貫通する構造をもつ
(3)グルカゴン受容体刺激は、肝細胞内でcGMP(サイクリックGMP)を生成する
(4)細胞内カルシウムイオン濃度の低下は、筋細胞を収縮させる
(5)ステロイドホルモンは、遺伝子の転写を調節する





情報伝達物質は、かなり難しいところだと思います。
覚えることが多いので、ポイントだけはおさえておくと良いと思います。





解答

(1)・・・×
(2)・・・×
(3)・・・×
(4)・・・×
(5)・・・○





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解説


(1)副交感神経終末の伝達物質は、ノルアドレナリンである





交感神経、副交感神経の伝達物質は基本中の基本なので
確実に点を取れるようにしておくと良いです。





交感神経節前繊維終末・・・アセチルコリン
交感神経節後繊維終末・・・ノルアドレナリン
副交感神経節前繊維終末・・アセチルコリン
副交感神経節後繊維終末・・アセチルコリン

このようになっています。





交感神経節後繊維終末の神経伝達物質だけ、ノルアドレナリンです。





ということで(1)は間違い。






(2)インスリン受容体は、細胞膜を7回貫通する構造をもつ





これは覚えていないと難問に感じますね。





この問題を解くうえで知っておかなければならないのは
受容体の種類とそれぞれの型です。





まず、受容体には

  • 細胞膜受容体
  • 細胞質受容体
  • 核内受容体

3つの種類があります。





それぞれ、名前の通り
膜にある受容体細胞質にある受容体核にある受容体となります。





各受容体を介する物質は決まっていて
主なものを挙げると

細胞膜受容体・・・ペプチドホルモン(インスリンやバソプレシン)、カテコールアミン(アドレナリンとか)
細胞質受容体・・・糖質コルチコイド
核内受容体・・・・甲状腺ホルモンステロイドホルモン(エストロゲンとか)

となります。





細胞膜受容体核内受容体は出題頻度が高いので、頭に入れておくと良いです。





次にですが、大きく分けて

  • 酵素連結型
  • 7回膜貫通型
  • イオンチャネル型

3つがあります。





これにもそれぞれ物質が決まっていて
主なものは

酵素連結型・・・・・インスリン受容体
7回膜貫通型・・・・アドレナリン受容体、グルカゴン受容体
イオンチャネル型・・アセチルコリン受容体

があります。





かなり覚えにくいのですがむりやりおぼえましょ。





この問題の文章では
「インスリン受容体は、細胞膜を7回貫通する構造をもつ」
となっています。





上で説明しましたが
インスリン受容体は細胞膜受容体で、酵素連結型でしたね。





ということで(2)は間違い。






(3)グルカゴン受容体刺激は、肝細胞内でcGMP(サイクリックGMP)を生成する





(2)で書きましたが
グルカゴン受容体は細胞膜受容体で、7回膜貫通型です。

そんなことはさておき

これはセカンドメッセンジャーの話です。





セカンドメッセンジャーとは
受容体に結びついた物質の情報を
その物質の代わりに次の組織に伝えてくれる物質です。

いわゆる仲介人のような仕事ですね。





セカンドメッセンジャーとなる物質もだいたい決まっており

  • cAMP
  • Ca²⁺

などがあります。





cGMPなんてセカンドメッセンジャーは存在しません。





ということで(3)は間違い。






(4)細胞内カルシウムイオン濃度の低下は、筋細胞を収縮させる





筋肉の収縮には、カルシウムイオンが関わっています。





カルシウムイオン濃度の上昇筋収縮
カルシウムイオン濃度の低下筋弛緩です。





ということで(4)は間違い。






(5)ステロイドホルモンは、遺伝子の転写を調節する





(2)でも書きましたが
ステロイドホルモンは、エストロゲンなどのホルモンで
核内受容体に作用します。





核内の受容体に作用するということは
核の中の遺伝子に作用するということ。
結果的に、遺伝子の転写を調節します。





ということで(5)は正しい。





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おわりに


それぞれの情報伝達にかかわる物質や
受容体、セカンドメッセンジャーなど
カタカナばかりでややこしいですが
交感神経副交感神経の情報伝達物質。
細胞膜受容体核内受容体作用する物質
セカンドメッセンジャー。

このあたりをポイントに頭に入れておけば戦えると思います。





それでは~