【解説】人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 代謝性アシドーシス

2月 10, 2019

こんにちは!





ちわもちと申します!





代謝性アシドーシスを示す病態とその機序に関する問題です。
早速、問題を解いていきます。




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問題


代謝性アシドーシスを示す病態とその機序に関する組み合わせである。正しいのはどれか。

(1)腎不全———————-重炭酸イオン(HCO₃⁻)の排泄障害
(2)1型糖尿病—————–ケトン体の産生低下
(3)飢餓————————-血中二酸化炭素分圧の増加
(4)尿細管アシドーシス—-水素イオン(H⁺)の再吸収障害
(5)激しい運動—————-血中乳酸値の上昇





身体が酸性になってしまう、代謝性アシドーシスの問題です。
大切なので全部覚えたほうが良いです。





解答

(1)・・・×
(2)・・・×
(3)・・・×
(4)・・・×
(5)・・・○





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解説


(1)腎不全———重炭酸イオン(HCO₃⁻)の排泄障害





腎不全では、腎機能が低下するため
たんぱく質代謝産物の排泄減少
尿細管における重炭酸イオンの再吸収低下水素イオン分泌低下
が起こり、代謝性アシドーシスをきたします。





そもそも、重炭酸イオンはアルカリ性ですので
排泄障害によって体内に貯まると、代謝性アルカローシスになります。

代謝性アシドーシスの問題なのに矛盾してますね。





ということで(1)は間違い。






(2)1型糖尿病—————–ケトン体の産生低下





1型だけでなく、糖尿病全てに言えることですが
ケトン体の産生は増加し、アシドーシスになります。





重度な糖尿病は、血液に流れる糖質を体内に取り込むことができず
糖質からエネルギーを得ることができなくなります。

糖質からエネルギーを得られない代わりに
脂質を分解してケトン体を産生し
そのケトン体をエネルギーとして使います





ということで(2)は間違い。






(3)飢餓——————–血中二酸化炭素分圧の増加





飢餓の時は、食事ができていないため
糖質からエネルギーを得られず
脂質を分解して得る、ケトン体をエネルギーに使います。

なので、糖尿病と同様に
ケトン体産生が上昇し、アシドーシスになります。





飢餓と、血中二酸化炭素分圧は
あまり関係ないと思います、、





ということで(3)は間違い。






(4)尿細管アシドーシス—-水素イオン(H⁺)の再吸収障害





水素イオン(H⁺)は、酸性です。





なので、酸性の水素イオン(H⁺)の再吸収障害では
アシドーシスは起こりません。





ということで(4)は間違い。






(5)激しい運動—————-血中乳酸値の上昇





激しい運動をすると、乳酸が貯まります。





ということで(5)は正しい。





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おわりに


今回の問題の(1)、(4)ように
アシドーシスとは関係ないものに惑わされないように
落ち着いて解くと良いと思います。

よく考えれば、おかしなことに気付くはずなので。





それでは~