【解説】人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 糖質の代謝

2月 10, 2019

こんにちは!





ちわもちと申します!





早速、問題を解いていきます。





          スポンサーリンク







問題


糖の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)グルカゴンは、グリコーゲン分解を抑制する。
(2)グルコース‐6‐ホスファターゼは、解糖系の律速酵素である。
(3)アセチルCoAは、ピルビン酸と反応してクエン酸回路に入る。
(4)グリコーゲンが過リン酸分解されると、グルコース1-リン酸が生成する。
(5)ペントースリン酸回路は、ペントースリン酸を分解するための代謝経路である。





糖質の代謝に関する問題ですね。
似たような問題もあったので、思い出しながら解けると良いと思います。






解答

(1)・・・×
(2)・・・×
(3)・・・×
(4)・・・○
(5)・・・×





          スポンサーリンク






解説


(1)グルカゴンは、グリコーゲン分解を抑制する。





グルカゴンがどういうホルモンかという問題です。





グルカゴンは血中のグルコース濃度を上げる働きがあります。
インスリンの逆の働きです。





グリコーゲンが分解されるとグルコースになり
血中グルコース濃度が上がります。





なので、グルカゴンによってグリコーゲン分解は促進されます。





ということで(1)は間違い。






(2)グルコース‐6‐ホスファターゼは、解糖系の律速酵素である。





ホスファターゼとは、脱リン酸の意味を持ちます。





脱リン酸ということは、分解の反応ということ。





解糖系は糖を体内に取り込む経路なので
グルコース‐6‐ホスファターゼは解糖系ではなく
糖新生の酵素ということになります。





ということで(2)は間違い。





ちなみに
リン酸化の酵素は、キナーゼです。






(3)アセチルCoAは、ピルビン酸と反応してクエン酸回路に入る。





クエン酸回路についての記述です。





クエン酸回路については
下の歌で歌われている箇所は頭に入れておくと
問題が解きやすいと思います。

クエン酸回路を覚えられる歌





クエン酸回路の流れとしては
ピルビン酸からアセチルCoAになった後
オキザロ酢酸と反応して、クエン酸回路に入ります。





ということで(3)は間違い。






(4)グリコーゲンが過リン酸分解されると、グルコース1-リン酸が生成する。





この文章の、過リン酸の部分は無視して、分解に注目しましょう。





グリコーゲンが分解されると、グルコースになりますよね。
逆に、グルコースを体内に貯めておくときは、グリコーゲンになります。





流れは

グリコーゲン合成の場合
グルコース 

グルコース6-リン酸

グルコース1-リン酸 
 ↓
グリコーゲン


糖新生の場合
グリコーゲン

グルコース1-リン酸 

グルコース6-リン酸

グルコース





と、ほぼ逆の反応になるわけです。





この流れからもわかる通り
糖新生の際に
グリコーゲンからグルコース1-リン酸というものが出来上がります。





ということで(4)は正しい。





解糖系の覚え歌も載せておきますね。

解糖系を覚えられる歌






(5)ペントースリン酸回路は、ペントースリン酸を分解するための代謝経路である。





ペントースリン酸回路は前回も出題されていましたね。
ペントースリン酸回路


ペントースリン酸回路で大切なことは
NADPHの供給リボース5‐リン酸の供給でしたね。





「ペントースリン酸を分解する」
なんて事実はありません。





ということで(5)は間違い。





          スポンサーリンク






おわりに


糖質の代謝に関しては、似たような問題が多い傾向があります。
それぞれの回路をしっかり理解しておけば怖くはない分野です。
しっかり傾向と対策を把握しておくと良いと思います。





それでは~