【解説】人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 恒常性

2月 10, 2019

こんにちは!





ちわもちと申します!





恒常性に関する問題です。
早速、問題を解いていきます。





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問題


個体の恒常性とその調節に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)ストレス応答の疲はい期には、全身の同化反応が亢進する
(2)概日リズム(サーカディアンリズム)の形成には、遺伝子が関与する
(3)体温調節の中枢は、大脳皮質前頭葉に局在する
(4)循環血液量が減少すると、レニンの分泌が抑制される
(5)代謝性アシドーシスでは呼吸数が減少する





恒常性に関する問題です。
恒常性というのは、一定に保とうとする性質のこと。
身近な感覚で言うと
ヒトの体温が常に36度付近なのは、恒常性が働いているから。
的な感じですね。





解答

(1)・・・×
(2)・・・
(3)・・・×
(4)・・・×
(5)・・・×





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解説


(1)ストレス応答の疲はい期には、全身の同化反応が亢進する





ストレス応答には、大まかに分類して

  • 警告反応期
  • 抵抗期
  • 疲はい期

の3つの時期が存在します。





警告反応期 → 抵抗期 → 疲はい期

の順に進みます。





それぞれの期によって、同化反応が亢進するのか
異化反応が亢進するのかが異なっています。





警告反応期では
ショック相反ショック相に細かく分かれるのですが
詳しくは今は置いておきます。





ショック相では、異化
反ショック相では、同化が亢進します。





抵抗期は、身体がストレスに対して抵抗力を獲得した状態。
身体は同化を亢進します。





疲はい期は、身体がストレスに負けてしまった状態。
身体は異化を亢進します。





抵抗期疲はい期に関しては
自分のストレスの経験を当てはめると考えやすいです。





抵抗期は、ストレスに抵抗して打ち勝った。
だから気分が良くてご飯がモリモリ進むイメージ。
(同化亢進)





疲はい期は、ストレスに押しつぶされて
ご飯が喉を通らないくらい落ち込んだイメージ。
(異化亢進)





ということで(1)は間違い。






(2)概日リズム(サーカディアンリズム)の形成には、遺伝子が関与する





概日リズムとは、一日の身体活動のリズムのことです。
睡眠と覚醒、体温の変化などが例です。
朝起きて、ご飯を食べ、出かけて、帰ってきて、夜眠る。
このサイクルが概日リズムです。





体内時計みたいなものです。





このリズムは、昼夜の光とか
外部からの色々な刺激で調節されていますが
遺伝子レベルでも調節がされています。





例えば
僕を含め、ヒトは、朝明るくなると目が覚めます。
でも夜行性の動物は、暗くなってから活動を開始します。
これは遺伝子レベルで身体がそうなるように調節されているからです。
と、僕は解釈しました。





ということで(2)は正しい。






(3)体温調節の中枢は、大脳皮質前頭葉に局在する





体温調節の中枢は、間脳の視床下部に局在しています。





視床下部では他にも
食欲睡眠に関係しています。
かなり重要な役割を担っているので
困ったら視床下部を思い浮かべてもいいかもです。
視床下部wiki





大脳皮質前頭葉がなにをしているのかはこちらをどうぞ。
大脳皮質





ということで(3)は間違い。






(4)循環血液量が減少すると、レニンの分泌が抑制される





有名なレニンアンギオテンシンアルドステロン系の話です。
詳しくは別の分野での解説で書きますが
レニン、アンギオテンシン、アルドステロン系は
血圧を上げる働きをします。
詳しくは↓をどうぞ。





循環血液量が減少ということは、血圧が下がってくるので
レニン、アンギオテンシン、アルドステロン系を働かせて
血圧を上げなければいけません。(恒常性)





なので、レニンの分泌は増やさなければなのです。





ということで(4)は間違い。






(5)代謝性アシドーシスでは呼吸数が減少する





アシドーシスやアルカローシスに関しても
詳しくは別の分野の解説で書きますが
アシドーシスは身体が酸性
アルカローシスは身体がアルカリ性に偏ってしまうことを言います。





身体はこの偏りを、呼吸によって解決しようとします。





呼吸が多くなると(過呼吸)、体内の二酸化炭素を多く吐き出してしまい
酸が少なくなるため、アルカローシスに偏ります。





逆に呼吸が少なくなると、体内の二酸化炭素が吐き出せず
酸が貯まって、アシドーシスに偏ります。





もともと身体が、なんらかの原因でアシドーシスになっていたとしたら
恒常性が働き、呼吸を多くして、酸を排出しようとします。





ということで(5)は間違い。





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おわりに


恒常性によって、僕たちは毎日なんの変哲もなく生きていられるんですね。
身体を基の状態に戻そうとしていると考えれば
恒常性に関する問題は、意外と簡単に見えてくるかと思います。





ほら
今も必死に、身体は一定を保とうと頑張ってくれていますね。





それでは~