【解説】人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 症状と臨床検査

2月 10, 2019

こんにちは!





ちわもちと申します!





症状と臨床検査に関する問題です。
早速、問題を解いていきます。





スポンサーリンク







問題


症状と臨床検査に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。

(1)低張性脱水では、血清ナトリウム値が高くなる
(2)溶血性黄疸では、血清間接ビリルビン値が高くなる
(3)感染による発熱では、血清C反応性たんぱく(CRP)値が高くなる
(4)頻回嘔吐では、血清クロール値が高くなる
(5)労作性狭心症では、血清LDHが高くなる





臨床検査値は必ず出るので
この問題の範囲は熟知しておきたいところです。
ちなみに今回は、2つ選べですね。





解答

(1)・・・×
(2)・・・○
(3)・・・○
(4)・・・×
(5)・・・×





スポンサーリンク






解説


(1)低張性脱水では、血清ナトリウム値が高くなる





脱水には

  • 高張性脱水
  • 低張性脱水
  • 等張性脱水

の3種類あります。





高張性脱水とは
ナトリウムの損失以上に水が失われ、血漿浸透圧が高い状態の脱水です。
細胞内液が細胞外液に移行するため、細胞内液は減少します。
血漿浸透圧が高くなっているため口渇感尿量減少などの症状が現れます。
原因としては、水分摂取不足などが挙げられます。





低張性脱水とは
水よりもナトリウムが多く失われる脱水で、血漿浸透圧が低下します。
細胞外液が細胞内液に移行するため、細胞内液は増加します(濃度は薄い)。
立ちくらみや、脳浮腫などの症状が現れます。
原因としては、体液損失と、その後の水のみの補給などが挙げられます。
水は十分でも、電解質が不足すると脱水になってしまうので
覚えておくと良いと思います。





等張性脱水とは
水とナトリウムが同時に失われる脱水です。
臨床的には最も多いです。
血圧低下や、脱力感が症状として現れます。





まあ
高張性脱水は、しょっぱいもの食べた時に水が飲みたくなる感じ。
低張性脱水は、学生の部活の時に、運動したら水じゃなくて
アクエリとか飲みなさいって言われたやつですね。





ということで(1)は間違い。






(2)溶血性黄疸では、血清間接ビリルビン値が高くなる





↑の記事でも書きました。





溶血性貧血では、黄疸の症状が現れます。
問題は、その原因が直接ビリルビンなのか、間接ビリルビンなのかです。





簡単に言うと
肝臓から漏れ出たビリルビンは直接ビリルビン
それ以外から血中に出たビリルビンを間接ビリルビン
てな感じです。





溶血性貧血では、血球の崩壊によってビリルビンが増えるため
間接ビリルビンの増加で黄疸が起こります。





ということで(2)は正しい。






(3)感染による発熱では、血清C反応性たんぱく(CRP)値が高くなる





血清C反応たんぱく(CRP)値は、炎症によって上がります。





通常1.0以下の値が、炎症時には10.0とか20.0とか超える場合もあるので
一目で分かります。





感染による発熱は炎症なので、血清C反応たんぱく(CRP)値は高くなります。





ということで(3)は正しい。






(4)頻回嘔吐では、血清クロール値が高くなる





頻回嘔吐とは、文字通り何回も嘔吐してしまうことです。
嘔吐をしてしまった際、胃酸が吐き出されます。
胃酸は、塩酸なので、HClです。
HClのClは塩素(クロール)のことで
嘔吐によってクロールは吐き出されるので血清クロ―ル値は低下します。

嘔吐は、低クロール血症となる代表的な病態です。





ということで(4)は間違い。






(5)労作性狭心症では、血清LDHが高くなる





血清LDHは、心筋梗塞などの心疾患では上昇しますが
労作性狭心症では、変化は見られません。





心筋梗塞とか、命に直結する病気では上がってきますが
労作性狭心症などの、労作した時の一時的な狭心症といったような
言い方は悪いですが比較的軽い症状の場合は血清LDHは上昇しません。
というイメージです。





ということで(5)は間違いです。





ちなみに
心筋梗塞では、白血球数やASTなども上昇しますが
LDH同様、労作性狭心症では変化はありません。





スポンサーリンク






おわりに


(4)や(5)の内容は、あまりなじみが無いかもですが
覚えておいた方が良い内容だと思います。





(1)~(3)は必ず覚えておくと良いです。





それでは~