【解説】人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 脂質の代謝

2月 10, 2019

こんにちは!





ちわもちと申します!





脂質の代謝に関する問題です。
早速、問題を解いていきます。





スポンサーリンク







問題


脂質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)コレステロールは、身体活動のためのエネルギー源となる。
(2)脂肪酸のβ酸化は、脂肪酸を水と二酸化炭素に分解する過程である。
(3)肝細胞内で生成したクエン酸は、脂肪酸の合成材料となる
(4)アラキドン酸は、オレイン酸から生成される
(5)骨格筋細胞は、脂肪酸をグルコースに変換する作用をもつ





脂質の代謝に関する問題ですね。
糖質の代謝と絡んできたりもしますが
糖質の代謝よりは少し難しいような気がします。





解答

(1)・・・×
(2)・・・×
(3)・・・○
(4)・・・×
(5)・・・×





スポンサーリンク






解説


(1)コレステロールは、身体活動のためのエネルギー源となる。





率直に言って
コレステロールは身体活動のためのエネルギー源とはなりません


なるわけがないです。





エネルギー源となる脂肪酸などと
ごちゃ混ぜにならないように気をつけましょう。





コレステロールは、胆汁酸ステロイドホルモン合成に利用されます。





ということで(1)は間違い。






(2)脂肪酸のβ酸化は、脂肪酸を水と二酸化炭素に分解する過程である。





ミトコンドリアで行われているβ酸化





β酸化とは、簡単に言うと
脂肪酸からアセチルCoAを取り出し
エネルギーとして利用する代謝経路です。





ミトコンドリアではβ酸化によって
脂質からエネルギーを生み出しているわけです。





脂肪酸から取り出されたアセチルCoAがクエン酸回路に入り
代謝される過程で水と二酸化炭素が生成されます。





この問題では
脂肪酸を、水と二酸化炭素に分解すると書かれていますが
脂肪酸ではなく、アセチルCoAが水と二酸化炭素に分解されます。





ということで(2)は間違い。





ちなみに
エネルギーを得るためには、ほとんどの場合アセチルCoAを経ているので
エネルギーと言えばアセチルCoAと覚えていても良いかと思います。






(3)肝細胞内で生成したクエン酸は、脂肪酸の合成材料となる





脂肪酸を合成する過程として
グルコースから合成する過程と、アミノ酸から合成する過程があります。





その両方の過程の中で、クエン酸を経てパルミチン酸(脂肪酸)になります。





流れ
クエン酸

アセチルCoA

マロニルCoA

パルミチン酸(脂肪酸)





ということで(3)は正しい。





ちなみに
脂肪酸の合成は細胞質、分解はミトコンドリアで行われます。






(4)アラキドン酸は、オレイン酸から生成される





↑の記事で書いた、炭素数が20以上の脂肪酸。
アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸は
必須脂肪酸である、リノール酸α-リノレン酸から合成されます。
オレイン酸からは合成されません





細かく言うと
リノール酸からはアラキドン酸が合成され
α-リノレン酸からはエイコサペンタエン酸が合成されます。





さらに、エイコサペンタエン酸からドコサヘキサエン酸になります。
脂肪酸の中でこれだけは外さずに覚えておくと良いです。





ということで(4)は間違い。






(5)骨格筋細胞は、脂肪酸をグルコースに変換する作用をもつ





骨格筋細胞に関わらず
脂肪酸をグルコースに変換することなんてヒトは出来ません





グルコースから脂肪酸へは変換できるので
ごちゃごちゃにならないように注意。





ということで(5)は間違い。





スポンサーリンク






おわりに


脂肪は効率のいいエネルギー源となります。
だからこそ、グルコースからもアミノ酸からも生成することが可能です。
代謝経路など、糖質と違ったややこしさがありますが
ポイントを抑えて対策すると良いです。





それでは~