【解説】基礎栄養学 脂質とその代謝

こんにちは!
ちわもちと申します!





脂質とその代謝に関する問題です。
早速、問題を解いていきます。





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問題

脂質とその代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)HDLの粒子径は、キロミクロンより大きい
(2)肝臓のLDL受容体は、HMG-CoA還元酵素の阻害に伴って減少する
(3)インスリンは、リポたんぱく質リパーゼ活性を低下させる
(4)リポたんぱく質のコア部分は、リン脂質からなる
(5)スカベンジャー受容体は、酸化LDLを結合する





解答

(1)・・・×
(2)・・・×
(3)・・・×
(4)・・・×
(5)・・・





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解説

(1)HDLの粒子径は、キロミクロンより大きい





リポたんぱく質は、キロミクロン、VLDL、IDL、LDL、HDLの5種類あり、キロミクロンから順に右に行くほど大きさが小さくなっています。





キロミクロンは、食事由来のトリグリセリドを、VLDLは内因性のトリグリセリドを体中に配って回ります。そのため、体中を回るたびにトリグリセリドが減っていき、大きさが小さくなっていきます。(VLDL→IDL→LDLと変化していく)





HDLはいわゆる善玉コレステロールで、キロミクロンやVLDLと逆で、体内のコレステロールを回収していきます。これからコレステロールを取り込むので、一番小さいです。





というこで(1)は間違い。






(2)肝臓のLDL受容体は、HMG-CoA還元酵素の阻害に伴って減少する





HMG-CoA還元酵素は、肝臓でコレステロールを合成する反応の律速酵素です。HMG-CoA還元酵素が阻害されると、体内のコレステロール量が減少します。そのため、コレステロールをたくさん取り込もうと、LDLの受容体は増加します。





というこで(2)は間違い。






(3)インスリンは、リポたんぱく質リパーゼ活性を低下させる





インスリンは、栄養素を体内に取り込む作用を促進させるので、リポたんぱく質を分解して体内に取り込むことにつながるリポたんぱく質リパーゼの活性を促進させます。





というこで(3)は間違い。






(4)リポたんぱく質のコア部分は、リン脂質からなる





リポたんぱく質のコア部分は、コレステロールエステルと中性脂肪(トリグリセリド)からなります。ちなみに、表面はリン脂質と遊離コレステロール、たんぱく質が覆います。





というこで(4)は間違い。






(5)スカベンジャー受容体は、酸化LDLを結合する





スカベンジャー受容体は、正常なLDLを取り込むLDL受容体とは違い、酸化したLDLを取り込みます





ちなみに、LDL受容体は肝臓にあるのに対し、スカベンジャー受容体はマクロファージにあります。酸化LDLを取り込んだマクロファージは泡沫細胞となり、動脈硬化につながります。





というこで(5)は正しい。





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おわりに

リポたんぱく質については、種類と流れを覚えておけば問題ないです。名前がややこしいので、きちんと区別しましょう。





スカベンジャー受容体は聞きなれない名前ですが、動脈硬化に関係するので、覚えておいて損はないです。





それでは~