【解説】人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 糖質の代謝経路

2月 10, 2019

こんにちは!





ちわもちと申します!





糖質の代謝経路に関する問題です。
早速、問題を解いていきたいと思います。





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問題


糖質の代謝経路に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)解糖系によるATP産生は、有酸素運動では起こらない
(2)コリ回路で生成したグルコースは、筋肉で利用されない。
(3)グルコース・アラニン回路によるグルコースの生成は、空腹時に減少する
(4)ペントースリン酸回路は、脂質合成のためのNADPHを供給する
(5)ウロン酸回路(グルクロン酸回路)は、アミノ酸からの糖新生を行う





糖質の代謝経路に関しての問題です。
回路が多いので混乱しがちですが
1つ1つきちんと理解すれば解けるはずです。





解答

(1)・・・×
(2)・・・×
(3)・・・×
(4)・・・
(5)・・・×





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解説


(1)解糖系によるATP産生は、有酸素運動では起こらない





解答系では、酸素があろうとなかろうとATP産生は行われます。





有酸素運動では、好気的に反応し
ピルビン酸からアセチルCoAになり、TCA回路に入ります。





ということで(1)は間違い。






(2)コリ回路で生成したグルコースは、筋肉で利用されない。





コリ回路とは
簡単に言うと、筋肉にある解糖系のことです。





筋肉の解糖系は2種類あるのですが
そのうちの1つがコリ回路です。





筋肉を動かすとき、エネルギーとしてが使われています。
急激な運動は有酸素運動ではなく、無酸素運動となるので
糖から乳酸が生成します。
生成されたこの乳酸を、肝臓で糖に戻し、また筋肉で使われます。
この流れがコリ回路です。





筋肉→肝臓→筋肉

の繰り返しです。


ということで(2)は間違い。






(3)グルコース・アラニン回路によるグルコースの生成は、空腹時に減少する





グルコース・アラニン回路とは
筋肉の解糖系の、コリ回路とは別のもう1つの回路です。





グルコース・アラニン回路は
飢餓などにより、筋肉が分解されてアラニンが放出されます。





アラニンを肝臓で糖に変える回路が
グルコース・アラニン回路です。
名前のまんまですね。





アラニンから変換された糖は、血液中に流れ
血糖として使われます。





糖が乳酸になり、肝臓でまた糖に戻され
筋肉で使用される回路がコリ回路でしたが
グルコース・アラニン回路は
飢餓などの身体がピンチの時に起きるので
血糖として、身体全体で使われます。





ということで(3)は間違い。






(4)ペントースリン酸回路は、脂質合成のためのNADPHを供給する





ペントースリン酸回路は小難しい回路だと思います。





解糖系の側路であり、グルコース‐6‐リン酸を分解し
NADPHリボース5‐リン酸を供給します。





とにかく、ペントースリン酸回路は
NADPHの供給リボース5‐リン酸の供給を覚えておけば良いです。





ということで(4)は正しい。






(5)ウロン酸回路(グルクロン酸回路)は、アミノ酸からの糖新生を行う





ウロン酸回路も、解糖系の側路です。





ウロン酸回路では、解毒に利用される
UDP-グルクロン酸を生成します。
これさえ覚えておけば良いです。





そもそも、アミノ酸からの糖新生(グルコース産生)は
グルコース・アラニン回路での話ですので
そこからもう違いますね。





ということで(5)は間違いです。





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おわりに


回路は多くてややこしいと思います。
それぞれの回路のキモとなるワードと
おさえるべきところをしっかりおさえれば
解けると思います。





それでは~